- モニタリング、分配・増幅、切換、混合・分配、3Dワークフローに対応する多機能ミニコンバーター
TV Technology Europe STAR賞受賞
IBC2011で発表されたMC-100は、TV Technology Europe誌の編集者によって選出されるSTAR賞を受賞しました。
多機能搭載のミニ・コンバータ
放送局や映像制作のプロが、送出や撮影システム環境でSDI信号を使い、リアルタイムでのモニタリングや信号分配と切替、マルチプレックスやステレオスコピック3D処理を実行するために、これまでは様々なデバイスを準備しシステムを構築する必要がありました。MC-100はお求め安く使いやすいデバイス1台でこの目的を実現します。
Matrox MC-100は2系統のSDI入力からHDMIへ出力するコンパクトな多機能コンバータです。3G-SDI、DualLink、HDおよびSD-SDIの信号とさまざまな解像度をサポートします。このコンパクトな最新のユニットは、HD-SDIスイッチャとして、分配増幅器として、マルチプレクサー、そしてS3D処理ユニットとして使用でき、非常に汎用性に優れたミニ・コンバータです。すべてのビデオプロフェッショナル必携のツールです。
HDMIディスプレイ上でSDIビデオをモニタリング
16チャンネルのエンベデッド・オーディオ付SDI信号をHDMIに高品位変換できます。RGBまたはYUV信号の場合、最大1920×1080ピクセル解像度と10bitカラースペースを維持します。エンベデッド・オーディオの8つのチャンネルには、SDI信号に含まれる16chから選択できます(1~4ch、5~8ch、9~12ch、13~16chの各セットに分けられ、その中から2セット)。
接続したモニタにメニューを表示して設定変更が可能
出力するSDIモニタまたはHDMIモニタ上にMC-100の操作メニューを表示して、MC-100本体のボタンで設定の変更などを素早く実行できるため、設定のためにコンピュータと接続する必要がありません。また、頻繁に使用する機能の組み合わせは、ユーザー定義のプリセットとしてディップ・スイッチに保存が可能です。
SDI信号の分配と増幅
1つのSDIビデオを同じ2つのSDIビデオに分配、増幅でき、3G-SDIビデオについても同様に分配、増幅できます。また、SDI信号ケーブルを使用して、SD-SDIで300メートル、HD-SDIで100メートル、3G-SDIで70メートルまで延長し分配することができます。
2つのSDI信号間をスイッチング
2つのSDIを本体に装備されるボタン操作のみで切り替えることが可能です。SMPTE RP-168に規定された設計により切替時のショックや同期異常を起こさないため、切換時に映像が乱れません。。MC-100は無信号を自動検出し1つめの入力が損失や無効になった場合、自動的に2つめの有効な入力に切り替わります。この信号検出機能は無信号のみならず、規格外の無効な信号も検出し作動します。また信号の検出状況を本体のLEDで表示します。
2つのSDI信号を1つの3Gビデオに変換
入力する2つSDI信号を1つの3G-SDIストリームに変換できます。受信側では、もう1台のMC-100またはSMPTE-425M互換のあるデバイスが信号を分離して、2つの独立したHD-SDIビデオ信号を配信します。2つのSDI信号を生成するということは、HD-SDIビデオ信号を配信するための配線が半分で済むことを意味します。
リアルタイムでステレオスコピック3D SDI信号を処理・モニタ
3Dカメラなどの2系統のSDI信号からS3Dビデオを生成し、SDIまたはHDMIモニタ上でモニタリングできます。ハードウェアボタンでHolizontal Image Translation(HIT)を実行し、両方のビデオ入力上3Dワークフローに対応でサブピクセルの集合と分岐を行います。画像はピクセルベースのオフセット・コントロールで、縦方向にも横方向にも展開できます。アナグリフやディファレンス、50/50等の解析モードでS3D分析が可能です。また、ハーフミラー方式のための上下左右反転にも対応します。信号はさらにシングルSDIケーブルで送られ、side-by-sideまたはover/underで送られます。HDMIでは、side-by-side、over/under、フレーム・パッキング(HDMI 1.4a)モードで出力します。さらに、MC-100の内蔵のビデオ・フレーム同期機能により、S3D撮影システムがより高精度になります。左右のビデオカメラからの入力信号を同期しS3D信号に変換します。カメラ側に同期信号入力ができないような場合においてもMC-100で同期をとるため、カメラのセッティングや運用を容易にします。
最新ファームウェア Ver.1.1がリリースされました。更新内容は下記の5点です。
- ファームウェアのバージョンをスクリーン上で確認できるようになりました。
- サポートされていない映像信号を送った場合、モニタの画面が紫色に変わってお知らせします。
- 長時間稼働などによりMC-100の動作温度を超えた場合、4つのLEDが赤色で点滅してお知らせします。
- オーディオまわりの不具合を改善しました。
- ディップスイッチの1~4を使用した際にMC-100の設定が初期設定に戻る現象を改善しました。
アップデートに必要な動作環境
- Windows 7 SP1(32bit/64bit)またはWindows XP SP3(32bit)を搭載したPC
- USBケーブル(Aオス-mini Bオス)*PCとMC-100を接続するため
Mac OSには対応していません。
アップデートの手順
- Matrox社のWEBサイトのサポートページよりアップデートファイルをダウンロードします。
- MC-100からSDIケーブルおよびHDMIケーブルを抜きます。
- MC-100の電源を入れ、USBケーブルでPCと接続します。
- “Matrox MC Updater”を実行し、”Update”ボタンをクリックします。ファームウェアが既に最新版で、強制的に書き込む場合でも、同様に”Update”ボタンをクリックします。
- アップデート終了後、MC-100からUSBケーブルを抜き、ACアダプタを抜いて電源を切ります。すぐにMC-100を使用する場合でも、いったん電源切ってから入れなおしてください。
アップデート中はPCやMC-100の電源を切ったり、USBケーブルを抜いたりしないでください。無理に電源を切ることでMC-100が破損するなどのトラブルが発生する可能性があります。万一、トラブルが発生した場合、弊社では交換などの保証はいたしかねます。
製品仕様
サイズ | H 118mm×W 125mm×D 26mm |
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入力 | 2つのBNC 3G/HD/SD-SDI入力 |
出力 |
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基本機能 |
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更に便利な機能 |
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入力解像度 |
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S3D対応フォーマット |
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対応オーディオ |
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動作環境 |
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最新ドライバーはMatrox社のWEBサイトよりダウンロードいただけます。
パネル
パッケージ内容
MC-100(型番:MC100/J) |
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製品の保証について
本製品の保証期間はご購入日から3年間です。保証期間内の製品の故障については、無償で先出しセンドバック保守対応をいたします。詳しい保証内容については、同梱の保証書をご確認ください。