双方向同時エンコード・デコードに対応するオールインワン・モデル『Matrox Monarch EDGE S1』が、沖縄テレビ放送株式会社の中継にて採用されました。
そのご使用状況やメリットなどを同社 制作技術部のご担当者、幸喜様にお伺いしました。

 

 

どのようにご使用されましたか

4台の『Monarch EDGE S1』を使用しました。うち2台を本社に設置し、残り2台は中継拠点2ヵ所(競技場のマラソンスタート・ゴール地点、およびコース内の中継場所)にそれぞれ1台ずつ設置しました。
本社と競技場の信号の送受信で使用し、さらにカメラのSDI信号を中継拠点から本社へ伝送・本社から中継拠点へ送り返し伝送するために使用しました。あわせてインカム用のAUDIO系統を使用して、本社~中継拠点間の連絡線を構築しました。
中継拠点から本社への映像伝送はバックアップとして使用しますが、本社から中継拠点への映像送り返しと連絡線に関しては主に本線として使用しています。

 

『Monarch EDGE S1』を選んだ理由は何ですか?

双方向同時エンコード・デコード、タリ―信号の出力、音声の送受信が1台でできる点を評価して選びました。また、製品の信頼性の高さも重要でした。

 

『Monarch EDGE S1』を使用することで、どのような問題が解決されましたか?

これまでは本社と中継現場との信号の送受信で、エンコーダーとデコーダーの2台必要でしたが、(オールインワンモデルの)『Monarch EDGE S1』だと1台で済むので機材がコンパクトになりました。また、本社と現場間の連絡線として4Wを申請していましたが、『Monarch EDGE S1』のAUDIO端子で連絡線が構築できるため、その申請も必要なくなりました。『Monarch EDGE S1』だけで映像の送受信や連絡線の構築ができることで、作業が効率化できました。

 

マラソン中継以外でもお使いでしたらご用途を教えてください。

主に生放送の中継などで使用しており、中継現場から本社への映像伝送、本社から中継現場への映像の送り返し、連絡線の構築などを目的に使用しています。今後はリモートプロダクションに向けても考えていければと思います。

 

ご担当者からのコメント

『Monarch EDGE S1』は1台でエンコーダー/デコーダーの同時処理機能を持っているので、少ないネットワーク回線でSDI信号の送受ができるのは大変助かります。また、これまで別回線で行っていた連絡線の構築も、インカム用のAUDIO系統を利用して対応できるため、制作コストの削減にもつながり、非常に有用でした。
現在は、本社への送り映像は、主に予備系統として使用しています。今後、ネットワーク回線環境がより安定することで、中継本線としての運用も検討していきたいと考えています。
 

本社サブで、中継2拠点向けに設置した『Monarch EDGE S1』

  

中継車内での『Monarch EDGE S1』。本社への送出、送り返し受け、連絡線で使用

 

Matrox Monarch EDGEついて

『Monarch EDGE』は最新の配信環境に最適化された4K/マルチHD配信及びリモートプロダクション向けエンコーダーです。H.264エンコーダーは汎用性が高く、様々な環境に対応することができ、異なる機器間における相互運用の安定性という点で、最良の選択肢であるといえます。4Kの映像配信やマルチカメラ配信、リモートプロダクションなど、多くの用途でご活用いただけます。

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