- 一台で理想的なレクチャーキャプチャーを実現するH.264エンコーダー
- カメラ映像とプレゼンテーション資料を合成して録画・配信
- スケジューラ―機能およびファイル保存・転送機能追加!
簡単な設定でレクチャーキャプチャーを実現する『Matrox Monarch LCS』
Monarch LCSは、収録配信向けH.264エンコーダーです。SDIまたはHDMIカメラ映像と、プレゼンテーション資料を同時に取り込み、合成して簡単に録画・配信できます。簡単な設定により一台で理想的なレクチャーキャプチャーを実現するコストパフォーマンスの高いデバイスです。
ラインナップ
製品名 | 型番 | JAN |
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Monarch LCS | MLCS/J | 4522686005989 |
特長
スケジューラーによる自動オペレーション
事前にスケジュールを設定し、MonarchLCSを自動的に制御可能です。これにより、スケジューラーによる無人オペレーションを実現します。
MonarchLCSのスケジューラーは、汎用性のあるiCalender 形式(.ics)をサポートします。Google CalenderやMicrosoft Outllook等で予めスケジュールを作成し、エクスポートファイル(icsファイル)をMonarchLCSに登録します。
また、ひとつのカレンダーから複数のデバイスのスケジュール設定が可能です。いつ、どのMonarchLCSを動作させるのか、簡単に設定してデバイス毎にスケジュール通り動作させることができます。
本機能は最新のファームウェアにより可能です
ファイル保存・転送機能
SDカード及びUSBデバイスに保存されている録画ファイルをネットワーク上の共有フォルダーに転送可能です。
ファイル転送は、手動または、時間を設定して自動で行えます。時間設定で転送を行えば、ネットワークのピーク時に起こりがちなデータ破損などを回避できます。またファイル転送の実行の有無も確認できます。
機能は最新のファームウェアにより可能です
OpenCapture形式のASPサービスに対応
OpenCapture形式のASPサービスで使用できる設定ファイルを作成可能です。
機能は最新のファームウェアにより可能です
多彩なレイアウトで合成
取り込んだ映像を合成する際に、ピクチャー・イン・ピクチャー(P in P)やサイド・バイ・サイド(Side by Side)など、シーンによって最適なレイアウトを選択できます。また、入力映像を変更したい場合には、本体のスイッチボタンで簡単に切り替え可能です。
視聴者がレイアウトを設定可能
視聴者側もがレイアウトを選択できるため、積極的にコンテンツに関わっていただけます。同期のとれた映像と音声を保ちながらシームレスに好みのレイアウトに切り替えられます。
タブレット端末で簡単に制御
Monarch LCSと同一ネットワーク上にあるタブレット端末(通常のウェブブラウズアプリケーションに対応しているもの)で簡単に制御できます。ユーザーインターフェースは直感的に操作しやすく設計されており、どこからでもワンクリックでエンコードが開始できるようにデザインされています。配信・録画の様々なプリセットが用意されており、解像度やビットレートなど必要なパラメーターを設定できます。エンコーディングのパラメーターはカスタマイズが可能であり、配信先や操作モードの設定とともにユニークなプロファイルとして保存できます。複数のオペレーターが使用する場合にも、一度設定したプロファイルは簡単に読み込むことができ、再入力の手間がかかりません。
既存システムと簡単に連携
Monarch LCSは、ネットワーク環境での使用を前提として設計されており、資産管理ソリューション(OpenCastVMSやMoodle LMなど)により管理されている既存のインフラにシームレスに連携して使用できます。また、スケジューラー機能はオープンソースiCalソフトウェア(Googleカレンダーなど)に対応しており、スケジュールを作成し、.icsファイルフォーマットに書き出して、簡単にデバイスに読み込めます。スケジュールはいつでも読み込むことができ、定期的にネットワーク上のスケジュールを読み込むように設定することも可能です。
高品位なエンコーディング機能
Monarch LCSの2系統H.264エンコーダーは最大20Mb/sのエンコーディング性能を有しています。この2つのエンコーダーは、それぞれ別々に設定(ビットレートや品質)でき、さらに、パワフルなスケーリング機能、インターレース解除機能、再現性を高めてエンコーダーへ送るためのノイズ低減エンジンなどを搭載しています。それぞれのエンコーダーは1080p30でエンコードするよう設定できます。
エンコード先の設定
Monarch LCSの2つのエンコーダーは配信・録画先を複数設定できます。録画のために使用する場合、どの再生ソフトウェアでも再生できるようにMOVもしくはMP4でキャプチャーできます。録画先は、USBドライブ、SDカード、もしくはネットワーク上にある共有ドライブのいずれか指定でき、LMSやVMSに即座に活用いただけます。配信に使用する場合には、RTMP・RTSPプロトコル両方に対応しており、ローカルメディアサーバーやクラウドベースのCDNサービスでライブ配信できます。
柔軟な入力対応
Monarch LCSはHDMI x 2系統、およびHDMI x 1系統 + SDI x 1系統の入力に対応しています。また、音声はエンベデッドおよびアナログ入力に対応しています。SDIとHDMIの両方に対応することで、最適なシステム構成を実現できます。SDIケーブルで100mまで取り回せるため、エンコーダーがカメラから離れた場所に設置されている場合に最適です。HDMI入力にも対応しているため、HDMIカメラ等にも接続できます。
フレームシンクロナイザー 機能
レクチャーキャプチャーでは、コンピューターと映像、音声の3つすべてを同期させる必要がありますが、それぞれの解像度とビットレートを一致させることは困難です。Monarch LCSはこの異なるフィードを同期させてからエンコーダーへ送り込みます。そのため、どの操作モードでも、映像・音声を完全に同期できます。また、搭載されたフレームシンクロナイザーは、いずれかの入力が途切れてしまった場合においても、断絶のない配信・録画を実現します。
ライブ映像のプレビュー出力
SDIおよびHDMI出力に対応し、入力映像もSDIまたはHDMIを選択して出力できます。また、HDMI出力においては、エンコーディングのパラメーターの解像度を選択でき、遠隔の視聴者に送られるコンテンツのプレビューを確認する場合にも適しています。
遠隔管理
付属のアプリケーションである『Matrox Utils』を使用して、ネットワーク上にあるすべてのMonarch LCSデバイスのステイタスやファームウェアのバージョンが最新であるかどうかを確認できます。また自動でデバイスのソフトウェアを更新することも可能です。さらに、このソフトウェア経由でネットワーク上にあるMonarch LCSの再起動も実行できます。
多用途に利用できるAPI
Monarch LCSには『Monarch LCS Dev Tools』というAPIが用意されています。APIには自動設定ツールやMonarch LCSを制御するツールが含まれており、Monarch LCSをシステムの一部として活用できます。APIを使いこなすことでシステム管理の一元化が可能となり、Monarch LCSのCommand Centerから制御する手間も省けます。
Crestronでの制御
Crestronの制御システムがある場合、Monarch LCSのControl APIは理想的な形でMonarch LCSの機能を既存システムに連携させて活用できます。Monarch LCSの登録ユーザーはCrestron 2-Seriesと3-Seriesを運用するためのサンプルをダウンロードできます。
堅牢で実用的なデザイン
Monarch LCSの正面中央には外付けストレージデバイスのためのUSBポートが搭載されており、正面右側にはWebベースのUIの代わりに制御できるボタンが3つあります。接続系統は背面にあり、電源は外れないようロックが施されています。また、1Uトレイにちょうど2式収まるようデザインされています。
パネル
フロントパネル
リアパネル
フロントパネル | リアパネル |
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製品仕様
型番 | MLCS/J |
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入力/出力 | |
HDMIビデオ入力1 (ビデオソース) |
プログレッシブ
インターレース
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HDMIビデオ入力2 (PCソース) |
プログレッシブ
インターレース
|
HDMIビデオ出力 | ビデオ入力信号のプレビュー出力(SDI入力または、HDMI入力から表示するソースを選択)
入力がSD解像度の場合、HDMIプレビュー出力はHD出力上のウィンドウボックスに表示されます。 |
SDIビデオ入力 | プログレッシブ
インターレース
SMPTE 259M/292M/424M(Level A)/425M 準拠 |
SDIビデオ出力 | ビデオ入力信号のプレビュー出力(SDI入力または、HDMI入力から表示するソースを選択) |
オーディオ入力 |
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オーディオ出力 |
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FS(フレームシンクロ ナイザー) |
Monarch LCSは、不安定な入力信号への対策としてFS(フレームシンクロナイザー)回路を搭載しています。 FS回路はSDI入力にもHDMI入力にも適応され、ストリーミングでも録画でもドロップフレームや重複フレーム無しのスムーズな処理が保証されます。 |
H.264/MPEG-4 Part 10 (AVC) ビデオエンコーダー | |
解像度 | 128x128~1920x1080よりエンコーディング解像度を選択 |
ビットレート |
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エンコード フレームレート |
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エンコーディング プロファイル |
Baseline、MainおよびHign |
エンコーディング コントロール |
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MPEG-4 AAC オーディオ エンコーダー | |
標準 | AAC-LC |
周波数サンプル | 32、44.1および48kHz(アナログ入力からデジタル化した場合) |
チャンネル | 2チャンネル ステレオ(L/R) |
ビットレート | 32kbps~256kbps
オーディオコーデック設定は2つのエンコーダーによるストリーミングまたはファイル送信に適用。 |
スケーラー | |
スケーラー | 高品質マルチタップ 10-bit スケーラ―およびインターレース解除(ストリーミングとレコーディングの両方で可能) |
レコーディング ファイル フォーマット | |
ファイル形式 | MP4およびMOVファイル(ACCエンベデッドオーディオ2チャンネルを含む) |
録画時間 | 最長録画時間:290分(使用される保存方法に関係なし)
ファイル分割機能により、複数のファイルに分割して録画可能。フレームを損失することなく連続する複数のファイルとして保存します。分割する際のサイズは1~300分の長さで指定できます。また、FAT32でフォーマットされたメディアを使用した場合、ファイルが4GBに達すると、自動的に分割されます。 |
ネットワークインターフェース | |
コネクター | イーサネット端子 10/100/1000 Base-T(RJ45) |
プロトコル |
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ユーザーインターフェース | |
PCベース制御 | HTTP経由でPCまたはMacの標準ブラウザーでMonarch LCS Command Centerにアクセスし、設定 |
本体のインターフェース | フロントパネルのプッシュボタンでエンコーダーの機能(録画または配信)のスタート/ストップを制御 |
ファイル レコーディングのためのストレージ | |
2 x USB 2.0 | NTFS(3.1)およびFAT32ファイルシステム対応
USB3.0デバイスを接続した場合でも、USB2.0の速度で書き込みを行います。また、USBメモリーは書き込み速度にばらつきがあるため、書き込みにはUSBドライブの使用を推奨します。持ち運びに便利な小さいサイズのメディアを使用する場合には、SDカードの使用を推奨します。 |
1 x SD カードスロット |
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ネットワーク ドライブ | Windows Shareプロトコル(Windows)及びNFSプロトコル(Mac、Linux)を使用するネットワーク上にあるコンピュータ内の共有フォルダーへの書き込みが可能 |
その他 | |
サイズ | 幅216mm x 奥行153mm x 高さ38mm(奥行にリアパネルのBNCコネクター、高さにゴム足を含む) |
重量 | 0.6kg |
電源 |
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動作環境 |
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輸送・保管環境 |
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認証 |
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パッケージ内容 |
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サポート情報