• HDMI 4K60p(4:4:4)入出力に対応
  • 最大4系統入力の画面合成、分割が可能
  • 各ウインドウのサイズ・位置を自由にレイアウト
  • 入力画像のクリッピング
  • シームレス切り替え&多彩なトランジション機能を搭載
  • デインターレース処理
  • ボタン、リモコン、RS-232、USB、ネットワーク(TCP/IP)経由による外部制御

RoHS

製品概要

S902は、HDMI4入力2出力に対応するシームレススイッチャーです。
4K60p(4:4:4)入出力に対応し、最大4つの映像信号を1画面に合成してディスプレイに表示します。プリセット登録した表示レイアウトの切り替えは、黒画面を挟むことなくシームレスに行えます。入力画像のクリッピング、各ウインドウのサイズ、位置、重なり方を自由に設定することが可能です。

製品ラインナップ

製品名 型番 JAN
画面合成機能付き4K HDMIシームレススイッチャー
(4入力2出力)
S902 4710495240534

主な機能

  • 画面合成&フリーレイアウト

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    最大4つの入力ソースを1つの画面に合成して表示できます。各ウインドウのサイズ、位置、重なり方を自由に設定することが可能です。

    ▶参考:設定動画「表示レイアウトの設定

  • 画面分割

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    最大4つの入力ソースを1つの画面に分割して表示できます。各ウインドウのサイズ、位置を自由に設定することが可能です。

  • シームレス切り替え&多彩なトランジション

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    プリセット登録した表示レイアウトへの切り替えは、黒画面を挟むことなくシームレスに行えます。切り替えの際は、フェード・ワイプ・ディゾルブのトランジション効果を付加することができます。
    画面合成・分割の表示レイアウトへ遷移する際は、ワイプ・ディゾルブ効果は無効

    ▶参考:設定動画「トランジションの設定

  • 入力画像のクリッピング

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    入力画像の任意のエリアをクリッピング(切り出し)できます。

    ▶参考:設定動画「クロップの設定

  • 反転表示

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    ウインドウごとにオリジナル映像の反転(左右、上下、左右+上下)表示が可能です。

  • プリセット登録&呼び出し

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    単画面や合成画面などの表示レイアウトを最大20パターン登録できます。登録済パターンを本体パネルボタン、リモコン、RS-232、LAN(TCP/IP)から呼び出しできます。
    ▶参考:表「登録パターン数

  • 2つの出力端子から同一映像表示/個別表示

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    各ウインドウの表示順序を出力端子ごとに変更できるため、2つのHDMI出力端子から同一の映像ソースをディスプレイに表示、または各出力端子から任意のHDMI入力ソースをそれぞれディスプレイに表示(個別表示)できます。さらにPinP表示も可能です。
    ▶参考:設定動画「2出力の設定

     

  • EDIDエミュレート

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    各入力に対してEDID設定が可能です。12種類のプリセットEDIDより選択可能です。

  • 多彩な制御

      

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    ボタン、リモコン、RS-232、TCP/IP、Web GUI(ネットワークまたはUSB接続)経由による外部制御ができます。

各種設定についての解説動画

S902の各種設定方法を動画でご紹介しています。 動画はYouTubeにリンクしています。

①トランジションの設定
②表示レイアウトの設定
③2出力の設定
④クロップの設定

ビデオウォール用途例

S902単体での事例

各ウインドウの表示順序を出力端子ごとに変更できます。
2つのHDMI出力端子から同一の映像ソースをディスプレイに表示(同一映像表示)、または各出力端子から任意の映像ソースをそれぞれディスプレイに表示(個別表示)できます。
また、映像の同期再生が可能なソース機器(STB、PCなど)を組み合わせ、かつ表示順序を変更することで、8K表示(4K映像コンテンツ×2面を同期再生)も可能です。さらに、PinP表示も可能です。


 

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他機種との組み合わせ事例

用途例1)4面ビデオウォール(横置き 水平2台 x 垂直2台)

S902とマルチディスプレイコントローラー(GeoBox G406LG408G406S)を組み合わせ、小~中規模のビデオウォールシステムを構築できます。
GeoBoxは、入力した画像を複数の表示機器にまたがって多画面出力できるハードウェアです。
用途例では、ソースとディスプレイがそれぞれ16:9と仮定し説明します。

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GeoBox G406L単体でも表示例1は実現できますが、S902を組み合わせることで任意の入力ソースを各ディスプレイに表示(表示例2)、複数の入力ソースを画面合成表示(表示例3)することが可能です。

用途例2)6面ビデオウォール(横置き 水平3台 x 垂直2台)

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ビデオウォールのアスペクトに合わせて、S902のレイアウト編集にてソースを配置します。

GeoBox G408で入力画像を水平・垂直それぞれ3分割設定し、拡大分割した入力画像から表示したいエリアを指定します。

用途例3)9面ビデオウォール(横置き 水平3台 x 垂直9台)


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GeoBox G408G406Sを多段接続することで、9面出力に対応します。

S902のレイアウト編集、クリッピング機能を使用し、ディスプレイをまたいだ多彩なレイアウト表示が可能です。

マルチプロジェクション用途例

2面マルチプロジェクション(横置き 水平2台)

S902とエッジブレンディングプロセッサー(GeoBox M810シリーズ)を組み合わせることで、多彩なレイアウトを活用したマルチスクリーン表示システムを実現できます。



エッジブレンディングプロセッサーにて幾何学補正や光量調整を行い、S902にて表示レイアウト切り替えを制御するシステムです。
S902のレイアウト編集にて、スクリーンサイズの比率に合わせソースを配置します。
S902を併用することで、ブレンディングエリアを気にすることなく、表示例2(PinP)・表示例3(フルHD x2面)・表示例4(フルHDセンターポジション)のように多彩なレイアウトを設定し、シームレスに切り替えできるメリットがあります。

LEDビジョン用途例

S902のレイアウト編集、スケーリング、クリッピング機能を使用し、LEDビジョンのユニークな比率に合わせて出力できます。

<用途例のシステム条件>
・LEDビジョン解像度:3072×576
・コンテンツの各解像度
   A:3072×576
   B:1024×576
   C:1024×576

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LEDビジョンの比率に合わせて、S902のレイアウト編集にてソースを配置します。
S902から3840×2160出力する画像をLEDコントローラーで3072×576のエリアを切り出し、LEDビジョンに表示します。

LEDコントローラーが3840×2160@60Hz入力対応であることを前提とした用途例です。全てのLEDコントローラーとの組み合わせを保証するものではありません。

製品仕様

型番 S902
入力
端子
HDMI2.0b 4
電源ジャック 1
出力
端子
HDMI2.0b  1
音声 3.5mmアナログオーディオ 1
RCAデジタルオーディオ 1
制御端子 RS-232×1、3.5mm IR×1、RJ-45×1、USB-B x1
ESD保護 ±15kV(エアギャップ放電)、±8kV(接触放電)
HDCP HDCP2.2/1.4
動作環境温度/保管環境温度 0~40℃/-20~60℃
動作環境湿度/保管環境湿度 10~90%(結露なきこと)
最大
解像度
入力 4096×2160@60Hz
出力 4096×2160@60Hz
色深度(各色) 8bit
入出力 遅延 1~2フレーム (60Hzの場合)
電源アダプター最大消費電力 入力:AC100V~240V / 出力:DC12V、3.3A / 40W
本体最大消費電力 DC12V,2A  24W
認証 CE、FCC、RoHS
外形寸法(mm)
幅x高さx奥行
突起物含まず 440x41x160mm
突起物含む 440x46x160mm
重量 2.4kg
製品保証期間 2年

(2024年5月現在)

音声出力端子からの遅延はありません。

製品画像

フロントパネル 

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電源オン/オフ スイッチ 電源をオフにすると、その時点の設定を記憶します。電源をオンにすると、電源をオフにした際に記憶した設定で表示します。
Power LED 本体に電源が入ると緑色に点灯します。リモコン操作のロック中、または本機IDによる排他制御中は緑色に点滅します。起動時、スタンバイモード時は黄色に点灯します。Web GUIから電源OFFを実行すると赤色に点灯します。
Input LED 入力信号を検出すると赤色に点灯します。入力信号がウインドウに表示選択されると緑色に点灯します。
Output LED 出力端子に接続する表示機器との接続確立時に点灯します。
IR リモコンの受光部です。
Menu OSD(On Screen Display)画面を表示します。OSD表示中に押下するとOSD画面が消えます。また、OSD表示中に⑦のINボタン(◁▷△▽)を押下するとOSDの項目を選択でき、↩ボタンを押下すると選択した設定を決定します。
入力切り替えボタン 押下すると入力信号が切り替わります。IN1ボタンはリアHDMI-1、IN2ボタンはリアHDMI-2、IN3ボタンはリアHDMI-3、IN4ボタンはHDMI-4の入力端子に受信中の入力信号を選択します。
Saveボタン 出力解像度、画面レイアウトなどの設定したデータを本機のProfile(プロファイル)1~5に保存できます。押下すると本機の出力端子に接続した表示機器の画面に「Enter Profile Number」と表示され、表示中に⑦のINボタン(#1~#5)を押下すると、選択したProfileに設定したデータを保存します。
Recallボタン Profileの1~5を呼び出します。押下すると本機の出力端子に接続した表示機器の画面に「Enter Profile Number」と表示され、表示中に⑦のINボタン(#1~#5)を押下すると、選択したProfileが呼び出されます 。
PRESETボタン PRESET-1、PRESET-2のプリセットを表示します。
Quadボタン 4画面分割の田の字レイアウトで表示します。
Fullボタン 単画面レイアウトで表示します。
CHボタン 使用しません。

 
リアパネル

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HDMI入力端子 HDMIソース機器を接続します。
音声出力端子 Analog(3.5mmステレオミニ音声)出力端子は、アナログ音響機器と接続します。SPDIF(デジタル音声)出力端子は、デジタル音響機器と接続します。
HDMI出力端子 表示機器と接続します。
Resetボタン 5秒間長押しすると設定情報を含め全て初期化します。
IR Ext リモコン受信部を外部に延長します。
Ethernet端子 LANケーブルでPCと接続し、TCP経由でUARTコマンドを送信し、GeoBoxを制御します。
USB端子 USBケーブルでPCと接続し、PCに保存した専用ツール(SCT)を使い、本機の設定が行えます。
RS-232端子 RS-232コマンドを入出力します。
電源ジャック 付属のACアダプターを接続します。

オプション

製品画像 製品名 製品概要
GeoBoxプロファイル切り替え専用リモコン
(型番:P-100)
S902本体に保存した最大20個のプロファイルデータを、ワンプッシュ*で呼び出せるリモートコントローラーです。
付属のリモコンに比べて、ボタン数を減らし、操作性も向上させました。さらに持ちやすいスリムな形状でストレスフリーな操作が可能です。
*10個まで
PoE対応8ボタンコントロールパネル
(型番:MUX-CM500816-IP-V2)
壁埋込み型、PoE対応IPコントロールパネルです。S902本体に登録したプロファイルデータをネットワーク(TCP/IP)経由で呼び出しできます。

サポート情報